マンモス復活と歯の再生2

皆さんは「再生医学」と聞いて何を思い浮かべますか?
「再生」ですから、身体を修復し再生する技術を再生医学というわけですが、SFの世界の話のように思えますよね。
再生医学は21世紀における医学に大きな影響を与えることが期待されています。
大阪大学大学院の西田幸二教授らによる眼科学グループがiPS細胞を用いた角膜再生の臨床研究に世界で初めて成功したというニュースは皆さんの記憶にも新しいかと思います。再生医学を用いたこの革新的な新技術は、今後臨床試験を重ねることにより新しい治療法になることが期待されています。

さて、このように新しい医療技術として度々話題にのぼる再生医学ですが、歯科分野ではどうなのでしょうか。
ご存知の通り私たちヒトは一生の間に子供の歯から大人の歯に一度だけ生え変わりますが、大人の歯を虫歯などによって失ってしまうと新しい歯はもう生えてきません。
他の動物…たとえばサメは一生にわたって新しい歯が生え続けてくる動物として有名ですが、ヒトの歯の生え変わりはたった一度きりです。

再生医学は未分化な細胞を利用することによって特定の生体組織や臓器の再構築、ひいては機能再生を目指す医療分野です。
未分化細胞とは何かと言いますと、簡単に言いますと「どんな組織の細胞にも変わることができる細胞」の事を言います。
この未分化細胞を歯の細胞に変化させることができれば、歯の再生治療が実現します。
生え変わった大人の歯が虫歯になって抜かなければならなくなったとしても、歯を再生させることにより治療ができるようになるかもしれないのです!

歯科分野における再生医学とは具体的にはどのようなものでしょうか。
歯というのは歯胚細胞からできます。つまり歯胚とは、歯周組織の元になる、歯の赤ちゃんのようなものと考えることができます。
この歯胚を再生することにより代生歯(つまり、再生医学によってつくる新しい代わりの歯のことです)を構築することを最終的なゴールとしています。

それではどのような手法を用いれば歯胚を再生することができるのでしょうか?
人間の体の中で歯が最も硬い組織であるという話は有名ですが、その硬い組織の正体は「エナメル質」という組織です。歯の表面の組織がエナメル質です。このエナメル質は「象牙質」と呼ばれる組織に内側から支えられています。
したがって歯を発生させる条件として、まずエナメル質を形成するための上皮組織と、象牙質を形成する間葉系組織が必要であるとされています。
さらに未分化細胞を骨や歯を形成する以上のような組織へと分化させるために誘導をしなければなりません。

ブタの歯胚を用いた実験が実際に行われています。しかし歯の構造を有した組織は形成されるものの、内側に象牙質があって外側をエナメル質が覆っているというような、天然の歯の形態を有した組織を形成させることは非常に難しく、その再現性が歯科分野における再生医学の実現における大きな課題となっています。

なんだかドラゴンボールのセルを思い出します。つまり、完全に変化できないという感じでしょうか。
セミで言うと、蛹のまま完全な成体になりきれないという感じですね。

さて、このブログのタイトルは「マンモスの復活と歯の再生」でした。
前回お話しましたマンモスの復活と、歯の再生医療の共通点、皆様は感じましたでしょうか?
マンモスの筋細胞から採取した細胞核は細胞分裂の直前まで変化しましたが、核内のDNAの損傷が激しかったために細胞分裂には至りませんでした。
一方で歯の再生医療の分野では細胞分裂はしますが、天然の歯のような形にはなりませんでした。
私の私見では損傷の少ない細胞さえ見つかればマンモスの方が早く誕生すると思います。

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