自分の歯のような感覚で噛みたい

インプラント治療とは

インプラント治療とは、顎(あご)の骨に人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上から人工歯を被せて咬み合わせを回復する、入れ歯でもブリッジでもない、第3の治療法です。

基本的には人口歯(上部構造)、支台部(アバットメント)、歯根部(インプラント体)の3つのパーツからできています。
人工歯根の素材にはチタンが用いられ、顎の骨としっかり結合することで、入れ歯に比べ硬いものでもしっかりと噛むことができます。

インプラントの残存率は種類によって異なりますが、しっかりメンテナンスを行えば、10年後の平均残存率は約9割と高い割合を誇ります。
このように、入れ歯やブリッジといった従来の方法と比べてメリットが多く、インプラント治療を選ぶ方が年々増えています。

当院の診療・治療計画

1.全身の問診と口腔内の診査

あごの骨の量と質を記録するために、レントゲン・CT撮影を行います。同時に口の型もとります。
これらのデータを用いて、一人ひとりの患者さまに適した治療計画(インプラントシミュレーター)を立案します。

2. インプラント体の埋入
インプラントインプラント

局部麻酔をかけ、チタン製のインプラント体を歯茎の骨に埋め込む手術を行います。治療期間はインプラント体の種類や骨の状態、体調によって異なりますので、歯科医師にご相談ください。

3.人工歯の装着

埋め込んだインプラント体に、アバットメント(インプラント治療時に、上部分に連結させる人工の支台のこと。チタン製とセラミックス製のものがある)を取り付け、セラミック製の人工歯を装着します。

4.治療後のメンテナンスと定期検診

主なメンテナンスは歯磨きです。毎食後や就寝前に、自分の歯と同じように丁寧に歯磨きをしてください。
また、歯磨きが不十分だと天然の歯と同じように歯周病になる場合もあります。
インプラントを長持ちさせるためにも、定期的に検診にお越しください。

インプラントが患者様に適した治療方法であるかを判断する上で、歯科医師の経験が重要な役割を果たします。インプラントにはさまざまなタイプがあるので、インプラント治療があなたに最適な選択肢か、また、どのインプラントが最善の選択肢となるのか。また費用も高額になるので、十分に理解・納得していただくためにも、歯科医師にご相談ください。

インプラント治療の流れ

インプラント治療には個人差がありますので、一例としてご参照ください。
詳しい治療内容や流れは、歯科医師にご相談ください。

  • ①抜歯します。
  • ②抜歯をしてから三か月後にレントゲンをお撮りして骨の状態を拝見します。(骨がきちんと形成されているかどうかを確認します)
  • ③骨がきちんとできていることを確認できれば、歯の根っこの部分を骨の中に埋める手術をします。(このときに痛み・腫れなどはほぼありません)
  • ④手術から数カ月は一カ月に一回来院していただきます。
  • ⑤三か月後に下の歯の場合は歯の根の部分が骨と結合しているのが確認できましたら歯型を取り、歯の上の部分を装着します。上の歯の場合は六か月を要します。
  • ⑥それ以降は三か月に一回ほど定期健診により確認します。

インプラント治療とそのほかの治療の比較

歯を1本失った場合
歯を一本失った場合 歯を一本失った場合

失った歯の両隣を橋桁(はしげた)に見立てて、人工歯を装着する方法です。
治療期間が短く、見た目も自然の歯に近くなりますが、橋桁となる健康な歯を削る必要があります。また、歯で歯を支えるため、両隣の歯への負担も大きくなります。

人工の歯根(インプラント)を顎(あご)の骨に埋め込み、そこに人工の歯を装着する治療です。歯根があるので自分の歯とかわらない感覚で噛むことができ、メンテナンスも通常の歯磨きで済みます。しかし保険適用外となり、治療費は高額になります。また、治療の際手術が必要になります。

歯を数本失った場合
歯を数本失った場合 歯を数本失った場合

部分入れ歯は、自分の歯に金属のバネを引っ掛けて人工の歯を固定する方法です。治療期間が短く、保険適用なので費用も比較的安価です。
一方でバネが表に見えるので見た目があまりよくなかったり、違和感を感じることもあります。

インプラントは見た目も機能性も自分の歯と遜色ありません。長期的に持続することができ、安定感もあります。しかし1本あたりの金額が高いので、あまり多くの数をするにはある程度の費用が必要です。

歯をすべて失った場合
歯をすべて失った場合 歯をすべて失った場合

総入れ歯は人工の歯茎(床)と人工の歯から作られています。患者さま一人ひとりに合わせて型を取り、短い期間で制作することができます。しかし、形が合っていないと安定しなかったり、痛みがでることがあります。

インプラントを用いた入れ歯は安定感がよく、自分で取り外してメンテナンスを行うことも可能です。メンテナンスをきちんと行なえば長期間にわたって使用できるので、従来の総入れ歯に比べて持続性が高いです。自分の歯に近い見た目や感覚なので、ストレスもあまりありません。

よくあるご質問

Q.手術は痛みがありますか?

A.手術中は痛みがないよう、局部麻酔をいたします。インプラントを入れる範囲や手術の度合いにより、全身麻酔を使用することもあります。
術後は痛むこともありますので、鎮痛剤をお出しいたします。詳しくはご相談ください。

Q.治療費はどれくらいですか?

A.インプラントは保険適用外となります。状態や本数により変動いたしますので、お気軽にご相談ください。

Q.インプラントは何でできていますか?

A.インプラントは純チタン、クラウンはセラミックを使用しております。

Q.インプラントはどれくらい持ちますか?

A.医師の指導のもと、きちんとメンテナンスをしていれば半永久的にお使いいただけます。しかし、デンタルケアを怠ると天然の歯のように歯周病になることもありますので、毎日の歯磨きはもちろん、半年に1回は定期検診にお越しください。

Q.治療にどれくらいの期間がかかりますか?

A.患者さまと治療計画を立てますので、個人により差はありますが、通常3~6ヶ月かかります。詳しくはご相談ください。

インプラントの注意点

・糖尿病のような慢性的な疾患や、心臓疾患などがある方は、場合によっては治療できない場合があります。体調や疾患の進行具合によりますので、担当医師とご相談のうえ、ご来院ください。

・歯周病の方はインプラント治療をお断りする場合があります。まずは歯周病を治療し、口内環境を正常に戻したうえでお受けいただきます。

・インプラントには金属アレルギーが少ないチタンを使用しておりますが、チタンであってもアレルギー反応がおこる場合があります。
金属アレルギーをお持ちの方はパッチテストや血液検査でアレルギー反応をご確認のうえ、ご来院ください。ご相談は下高井戸歯医者さん高峰歯科医院まで

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