入れ歯安定剤の副作用

こんにちは!はじめまして、高峰歯科スタッフのTです。以前スタッフOが入れ歯安定剤の種類や正しい使い方についてお話してくれました。詳しく知りたい方は是非そちらもチェックしてみてくださいね。今回は入れ歯安定剤の副作用についてお話していきたいと思います。入れ歯をしていると「外れてしまう」「使用しているうちにずれてしまって痛い」といった状況を対処するために、ご自身で入れ歯安定剤を使用される方も多いのではないのでしょうか。近くの薬局やコンビニなどで自分のニーズに合った入れ歯安定剤を手に入れやすくなっていますよね。応急的に使用し吸着が増し外れずらくなったり、痛みが緩和された方も多いと思います。しかし長期的に入れ歯安定剤を使用することは不具合を悪化させてしまう恐れがある事をご存知でしょうか。

どんな副作用があるの? 

・亜鉛の含有
  ある製薬会社の入れ歯安定剤に使用されている成分には、粘着性を高めるために亜鉛を含有しおり、これを使用をしていると亜鉛の過剰摂取により
 貧血や手足のしびれなどいった神経障害が発生する可能性があると報告されています。そのため現在では製造が中止されており、製造会社での自主回
 収の呼びかけなどがされているそうです。

・発癌性
  使用者の自己判断による間違った入れ歯安定剤の使い方によって発生した刺激の増大が原因と考えられている事例です。
 口腔底癌(口腔癌の一つで口腔底に発生する腫瘍の総称)の発生報告もあるそうです。

・細胞毒性
  細胞毒素とは、細胞が壊死してしまったり、機能障害や増殖阻害といった影響を与える物質や物理作用などの性質の事をさすのですが…
 これだけ聞くと恐ろしいし難しいですね…。これらの原因が入れ歯安定剤を使った実験などで報告されているそうです。

・衛生性
  入れ歯安定剤は安定剤としての効果を優先するため、接着力や持続性等のみを目的とした製品の使用は、口腔内が不潔になりやすいという問題点も
 あります。

・お手入れが大変
 市販の安定剤は歯科医療や介護の現場などで掃除が大変でありことから評判があまりよくありません。また歯科衛生士によると、口内や入れ歯に取り残しの安定剤がこびりついてしまっているケースが多く、ブラシで取れないと指にガーゼを巻き付けてこすり取るそうです。これは無理をしてしまうと粘膜を傷つけてしまう恐れもあり、痛みから使用者自身が諦めてしまう事もあるんだとか。


上記のようにならないためにも…

 高齢化が進み、要介護者や認知症といった患者の増加により義歯治療は年々難しくなってきているのが現状です。その中でも市販で手に入れやすい入れ歯安定剤などは、粘着力と持続性のみが追及され開発してきたため、粘膜から除去しにくいといった問題点がおこり口腔内が清潔に保てなくなっていました。現在では水洗いなどで簡単に除去できる、従来の入れ歯安定剤の問題点を解決した商品の開発なども進んでいます。これらの商品は今後の高齢化社会において需要が高まっていくものと思われます。
入れ歯はなってから長期のお付き合いになるかと思います。義歯をいれるわけですから使用感は違和感なく、いつも清潔で気持ちのいいものでありたいですよね。入れ歯安定剤を使用される際は長期の使用は避け、お近くの歯科にご相談することをおすすめ致します。


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