顎関節症の治療について

 こんばんは。高峰歯科クリニックスタッフのTです。これまで顎関節症とはどのような病気なのか、顎関節症になってしまう原因についてお話してきました。本日は顎関節症の治療法についてお話していきたいと思います。


顎関節症を治すためにはまず…
 噛み合わせを治すことが一番重要となります。例えばスプリント(マウスピースのようなもの)を上顎、あるいは下顎に入れ、上下の噛み合わせが均等に接するようにします。そうすることによって顎と関節頭が正しい位置に戻り、筋肉の緊張がとれ、スムーズに動かすことができるようになるのです。


 顎関節症の主な治療法について

Q.生活指導にはどのようなものがありますか?
A.顎関節症は、日常生活における行動や癖が症状と関係している場合がありますので、ご自身で気を付けることで症状が軽くなる場合もあります。
 具体的には、「顎関節や咀嚼筋への負担を減らすため、硬い食品や長時間の咀嚼は避ける、頬杖をやめることや猫背などの姿勢をよくする、また、仕事中や休息時に上下の歯が接触していることに気付いたら歯を話すようにする、そして、特に強い心理的な緊張を感じる環境があればそれを改善し避ける」などです。

Q.理学療法にはどのようなものがありますか?
A.はじめに、理学療法には物理療法と運動療法があり、また、医療者が行うものと患者さん自身が行うものに分けられます。
  物理療法は、手指による筋肉のマッサージ、ホットパックなどによる温罨法(おんあんぽう)、低周波治療による筋肉への電気刺激、鎮痛を目的としたレーザー照射などがあります。
 運動療法には、筋肉や靭帯などの柔軟性や伸張性を改善する改善しなや、関節へ直接アプローチして関節筋の動きを良くして開口量を増加させる下顎可動化訓練、また、疲れやすい筋肉を鍛えて耐久性を向上させる筋力増強訓練などがあります。いずれにしても、医療者の指導を受けて行ってください。

Q.薬物療法にはどのようなものがありますか?
A.医療機関では、顎関節や咀嚼筋の痛みに対して、消炎鎮痛薬を用いて治療を行うことがあります。基本的には決まった時間に決まった期間服用します。症状に応じて薬の種類や用方法を調整します。
 しかし、薬を服用しても改善しない場合は、他の原因や治療法を考える必要がありますので、専門医のいる医療機関でご相談ください。

Q.アプライアンス療法(いわゆるマウスピースやスプリントと呼ばれるものによる治療)はどのようなものですか?
A.最も一般的なスタビリゼーション型アプライアンスは、上顎または下顎の全歯列を覆うもので、睡眠時の歯ぎしりやくいしばり(睡眠時プラキシズム)時の咀嚼筋の軽減を目的としています。


 以上のように顎関節症には様々な治療法があります。ところが顎関節症の治療には手術も含めて「完治させる」ということが難しい場合も多いようです。そのため不安に感じたら早めの医師への相談と治療、これからについてお話されるのがお勧めです。




世田谷区下高井戸駅から徒歩3分、駅から近い高峰歯科医院は
平日夜間や土曜日・日曜日も開いてる歯医者です。
虫歯・歯周病など歯の治療や、ホワイトニング・インプラントなど
歯のことでお悩みの方は、一度当歯科医院にご来院ください。

ご予約は03-3321-4180までお電話ください。