マウスピース矯正ができない場合

こんにちは!スタッフのKです。今回はマウスピース矯正ができない場合についてお話します。
目立ちにくい矯正方法の1つとしてマウスピース矯正があります。しかし患者さんの歯の状態によっては、マウスピース矯正ができないという場合があります。その一番の理由として歯並びだけでなく顎の骨格も挙げられ、顎関節症や出っ歯や受け口の状態がこれに当てはまります。また、歯並びの状態がかなり悪かったり、矯正のために抜かなければならない歯が多い場合もマウスピース矯正をすることは難しいです。上下の歯や上下の顎の位置が大きくずれていることが多く、歯を大きく動かさなければいけない、というのが理由です。若い方によくみられる傾向なのですが、顎がどんどん小さくなっていくことで歯が並びきらずに歯が正しい位置から前後してしまった方に多くみられます。
そういった方はマウスピース矯正だけでは治せないので、歯の一本一本にブラケットという装置を付けてワイヤーで歯並びをある程度整えます。そして整ってきたところでマウスピースに転換します。逆に、マウスピース矯正を最初から使って治療していくことはできません。
その他に、過蓋咬合の方もマウスピースによる治療が難しいです。過蓋咬合とは、奥歯をかみしめた時に上の歯が下の歯にかぶさり過ぎてしまっている状態の事を言います。ディープバイトとも呼ばれています。顎に負担がかなりかかっていて顎関節症を起こしやすくなってしまうため、こかっくをまず直す必要があります。
また、抜歯の数が多い方も難しいです。前後移動はできるのですが、平行移動は向いていないのです。また、移動距離が大きくなるのでマウスピースで治療した場合はかなり時間かかってしまいます。

また、マウスピース矯正を途中で断念しなければならないケースもあります。治療後の目標をコンピュータでシュミレーションしてから治療を開始します。しかし、期待するような結果が得られないという事もあるのです。マウスピース矯正は取り外し可能ですが、1日20時間以上の装着が必要です。指示された時間より少なくなってしまうと、歯並びを綺麗に治すことができません。また、1日20時間計算通りに進めないと、計画通りにマウスピースを交換していくことも難しくなってしまいます。更に、口の中の状態を清潔に保てないと虫歯や歯周病にかかったりしてしまい、矯正の治療自体も進めることができません。患者さんご自身の自己管理も重要になります。

マウスピース矯正ができないという場合で、他に矯正が目立たない治療法もあります。裏側矯正というものなのですが、歯の裏にブランケットとワイヤーを取り付けて歯を移動させる方法です。裏側に器具を付けるため、見えません。歯の表面に器具を付けるのを避けたい方にはお勧めです。

様々な方法で歯列矯正はできるので、ご自身に合った方法で治療しましょう。

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